小説
弁護士バイロン
戯曲
決定版ザ・ロンゲスト・スプリング熱海殺人事件
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四六判上製本
短編小説集
いつも心に太陽を
戯曲&演出ノート
定本ヒモのはなし
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四六判上製本
1948年福岡県生まれ。劇作家、演出家、小説家。慶応義塾大学文学部哲学科中退。
74年に「劇団つかこうへい事務所」を旗揚げ。三浦洋一、風間杜夫、平田満、加藤健一、柄本明、萩原流行、石丸謙二郎、根岸李衣、かとうかずこなどの人気俳優を輩出する。
70〜80年初頭にかけて「つかブーム」を巻き起こし、カリスマ的な存在となった。
82年劇団を解散し、演劇活動を休止していたが、89年に岸田今日子主演の「今日子」で活動を再開。90年にはエッセイ「娘に語る祖国」で初めて在日韓国人であることを公表し、ベストセラーになる。また、この年から「飛龍伝」を隔年上演。当時アイドルだった富田靖子、牧瀬里穂、石田ひかりを主役に抜擢して好評を博した。93年には阿部寛に「熱海殺人事件〜モンテカルロ・イリュージョン」を書き下ろし、以降何度も再演される人気作品となった。
94年、日本初となる行政のバックアップを得た「北区つかこうへい劇団」養成所を開校。それまでのプロデュース公演だけではなく、本格的な役者、劇作家、演出家の発掘、育成に取り組んでいる。一般の受講者と一緒に高田万由子(1期生)、石原良純(5期生)、小西真奈美(6期生)、内田有紀(8期生)らの人気俳優も稽古に参加し、その後の活動の幅を広めている。95年同様に「大分市つかこうへい劇団」(2000年解散)を設立。
97年には新国立劇場の柿落としとして「蒲田行進曲完結編銀ちゃんが逝く」を、99年には草薙剛、錦織一清で「蒲田行進曲」を上演。同じく99年には「大分市つかこうへい劇団」が「売春捜査官」を韓国で公演。韓国政府公式認可の日本語による上演は韓国史上初であり、日韓交流の大きな架け橋として注目を集めた。03年には広末涼子、筧利夫の共演で「つかこうへいダブルス」として「飛龍伝」「幕末純情伝」(飛龍伝のみ演出)の連続公演を成功させている。08年「幕末純情伝」は18年ぶりの演出。10年「飛龍伝ラストプリンセス」作・演出。
手がけた名舞台は前記の他に「ストリッパー物語」「ヒモの話」「いつも心に太陽を」「広島に原爆を落とす日」「寝盗られ宗介」「二代目はクリスチャン」「ロマンス」など。
主な受賞歴
第18回岸田戯曲賞「熱海殺人事件」(74年、当時25歳の最年少受賞)、第14回ゴールデンアロー演劇賞(74年)、第15回紀伊国屋演劇賞団体賞(81年)、第86回直木賞「蒲田行進曲」(82年、戦後生まれ初受賞)、第6回日本アカデミー賞最優秀脚本賞「蒲田行進曲」(82年)、第42回読売文学賞「飛龍伝90殺戮の秋」(91年)など。07年には紫綬褒章を受賞。
2010年7月10日死去。
つかこうへい事務所
http://www.tsuka.co.jp/